こんにちは。
本日のブログはざわざわ森のがんこちゃんです。
皆さんは、玉川上水という人工の川を知っていますか?
私は立川出身なのですが、小学3年くらいで玉川上水について学びます。
そのお話を、今日はちょっとだけお話しましょう。
江戸時代中期の1650年代、急激に発展する江戸の町では深刻な水不足が問題となっていました。
人口が増加するにつれ、井戸水だけでは需要をまかないきれず、水質も悪化していきました。
この時、新たな水道の整備が必要不可欠となり、幕府はこの課題を解決するための計画を立ち上げました。それが「玉川上水」の建設です。
しかし、このプロジェクトには数々の課題が立ちはだかります。
地形の勾配を計算し、水が自然に流れるように設計する必要がありました。さらには、工事中の洪水、資材の不足、人手不足といった困難が続きました。
庄右衛門と清右衛門は、地元農民を説得し、多くの人々を工事に参加させることに成功します。
特に庄右衛門はその指導力を発揮し、現場での指揮を執りました。一方、清右衛門は設計や計算を担当し、細部にわたる技術的な課題に挑みました。
二人三脚で進められるプロジェクトは、まさに兄弟の信頼関係の象徴でした。
このプロジェクトにおけるもっとも大きな壁が、岩盤です。
このプロジェクトは二度の中止に追い込まれました。いずれも理由は硬い岩盤の存在。
3度目の正直として取水を羽村に変えることでなんとか成功に結び付けることができました。
なんと、取水口から送水先まで42キロをこえるこの上水は、高低差92メートルしかないのです。
考えられないほど緻密につくられたことがわかりますね。
玉川上水は夏には蛍も飛ぶ、素敵な川として現在は私を含めた地元の人に愛されています。
みなさんも是非訪れてみてください。
ざわざわ森のがんこちゃんでした。